ゆるふわ日記

ゆるふわだよね。

夏になってしまった

暑い。

 

    この季節になると地元で花火大会があって、毎年家の窓からそれをみる。性別の違う人と一緒に花火をみようと誘ってみたりしたこともない。窓から外を見ると目の前には僕が通っていた小学校の中庭やうさぎ小屋があって、花火大会の日はその上に大きな花が咲いた。しかし、何年か前に工事があって、そこには大きな体育館が完成してしまった。今では低めに打ち上げられた火の玉は下半分が遮られてしまったりする。背は高くなったのにおかしいね。それでも一際高く打ち上がる花火はしっかりと、窓の額縁には収まりきらないほど大きな花を咲かせてくれる。まっ黒い画用紙を鮮やかに彩ってくれる。ちなみにうさぎは僕が小学校にいたときにみんな死んだ。

 

 

暑い。夏になってしまった。

 

    昔は夏には海に行った。最近は行かない。海よりも旅館の方が好きだ。特に旅館のエレベーターの匂いが好きだ。旅館のエレベーターって大抵どこの旅館でも「旅館のエレベーターの匂い」がする気がするけどあれはどうしてだろう。今年は久しぶりに夏の海へ行けたらいいなと思う。 

 

    今年の夏も、氷を砕いて色のついた甘い水をかけて食べたいな。水風船を投げて遊ぶなんてことはしなくなってしまったけれど。風鈴の音がどこかで鳴っているならまだ生きていようかな。めでたしめでたし。