ゆるふわ日記

ゆるふわだよね。

終夜列車が降る

 

 

 

 

    終夜列車が降る。透明な瓶の透明じゃない部分で惑星を叩く。雨は少しあなたを濡らした。月は路肩に落ちている。別れがあなたの口から漏れた日に。終夜列車は降った。わたしをすこしかすめて。空のずっと向こうの方から。ただ無数の悲しみを連れて。消えることだけを決意した日に。終夜列車は降った。