ゆるふわ日記

ゆるふわだよね。

腐ったアイスクリーム

 

本日五度目の朝飯を食いながら窓の外に中指を立てていると、ランドセルを背負った少女が右端からフレーム・インしてきた。同じ少女が左端から右端へと流れてゆくのを二度目の朝食の時に見ていたので、少女がゆっくりと往復、ないし単振動をしているということがわかった。永遠にだ。彼女は永遠に窓の外にある道路を単振動している。私はテーブルの上にあった皿や、皿の上にあった食パン、食パンの上にあったマーガリン、マーガリンの上にあった雲、雲の上にあった木星木星の上にあった星空などを全てゴミ箱に捨て、首を吊った。壁にカレンダーが掛かっているのが見えた。今日は2017年13月615108日だ。そうだ日記をつけよう。私は死にながら、その日にあったことを思い出していた。ある日、緑茶で爪を研いでいると、コロンビアの娼婦が本初子午線をプレゼントしてくれた。綿棒でそれを蹴っていると赤ん坊が紅葉しヤモリが暴落した。彼女は学校に向かいながら陣痛を起こした。コンクリートが溶けるほど暑い夏の日のことだ。彼女は慌ててスプーンを折り曲げると、飲み込んだ。どんな赤ちゃんが生まれるのか、楽しみだな、と言いながら通行人は通行し、欧米人は欧米した。船は船着場を出た。夜が更けた。彼女は船から植木鉢を毎秒落とし続けた。やがて出産したものを、ナイフとフォークで丁寧に切り分け、釣り針の先に括りつけた。彼はタバコを吸いながら、海の中を旅している。それからサメに食べられ、死んだ。俺は諦めきれない。絶対にこの会社を成功させ、億万長者になってやる。早速俺は資金集めのために空き缶を拾い、街頭で演説した。それから株を育て、老婆に投げ続けた。医者にはすぐに治ると言われた。スカートが揺れ、波が押し寄せた。クジラが千頭打ち上がり、月が赤く光った。妊娠検査薬を脇の間に挟み、朝を待った。どこかの知らない誰かが必死に爪楊枝を立てる練習をし、瓶に火薬を詰めている。電光掲示板の光が消え、黒い雨が絶え間なく降り続く。それは夢の中にいる彼女の白いワンピースだろうか。