ゆるふわ日記

ゆるふわだよね。

ロウバ・ボクサツ・ボーイズ

 

 

雪が降っていたので老婆を撲殺した。ところで、コンビニに美しい女性がいた。しかし、全く関わることはなく私はそのまま死んでいった……

 

───第二章───

死んでから、壁の穴が恋人になった。ある日、通行人に唾を吐き続けていると、突然ヤバくなって死んだ。せせらぐ川の上に雪片が落ちて消えてゆく様子をずっと眺めている。雪が落ちてくる。全てを白に塗り替えながら、どこにでも落ちてくる。誰も雪から逃れることはできない。故に、老婆を撲殺した。明くる日、線路の上に散らばった肉片を拾い集めて肉屋に売りつけていると、老婆を撲殺してしまった。私は胸を躍らせながら店をオープンした。心機一転、この店を大きくして地域住民に貢献し、大金持ちになるぞ。老婆を切り刻んで肉片を店で売ったが悪臭が酷すぎて店は潰れた。絶望の淵。パイロットになった。大型旅客機に客を千人のせて、適当にでかいビルに突っ込んで死んだ。雪は降り続く。粉々になった肉片の上にも雪は積もり、全てを消し去った。意気揚々と街へと繰り出したが、視界に老婆が入った。あまりに醜く、胃の中身を全て放出してしまう。老婆、撲殺。悲しくなって自殺してしまった。明くる日、ゴミを漁りながら有り得ない量のゲロを吐いていると、空に虹が架かった。さて、高級ホテルのバイキングディナーに潜入。全裸になって排泄する。ホテルの上にも雪は降る。何もかも消し去ってくれる。散歩する犬の毛先も、ほんのり白くなる。犬の首を切断する。雪が降っている。当然、老婆を撲殺する。真白な雪の上に老婆の血液で色を添えるのだ。しかしその上にも雪は積もる。どんなアートも消し去る。やっと架かった虹も掻き消す。その度に私は、老婆を撲殺。冷たい空気が霜焼けに沁みる。老婆の腹を切り裂いて、手を突っ込む。後、街中を放火して回った。燃え盛る街。老婆だけが逃げ遅れ、死んでゆく。老婆だけが死ぬ。火の上に落ちようとする雪片は、空中でふっと消えてしまう。私は怒り狂った。老婆を撲殺して雪の上に絵を描かなければ。空の上まで届く、美しい絵を。しかし老婆は既に絶滅していた。私は悲しくなって死んだ。コンビニに美しい女性がいた。しかし、全く関わることはなく私はそのまま死んでいった……

 

───第三章───

釣りをしようとしたが街は凍っていた。私は発狂してビルの屋上から飛び降りて死んだ。なるべく高いところから落ちて消えてゆきたいだけであったのだ……