ゆるふわ日記

ゆるふわだよね。

丸山の勇気ある行動により世界は救われました

 

 

 

 

丸山が引き戸をガラガラと開けて中に入ろうとすると、老婆がいて、即座に殺された。しかし、丸山は死なない体質なので死を免れた。そこはおそらく何かの店であるが、丸山は馬鹿なのでそれが何の店なのか把握していない。丸山は服を脱ぐとテーブルの上に立ち、斧のようなものを振り回している。その時丸山は、美しいチューリップ畑を想像している……。甘ったるいキャラメルと、バッタの死骸が大量に入ったスープ……。丸山は叫びながら2トンはあろうかという巨大な老婆をただ見ている。少年時代の丸山は毎日月を見て過ごしていた。しかし少年法に守られた丸山に罰を与えることはできなかったのだ。もう誰も彼を止めることはできない……。丸山は既に巨大な老婆の手によって八度目の死を遂げている──それも壮絶な。しかしながら、丸山のその姿は完全にミッキーマウスだった。完全なるミッキーマウスと化した丸山は、怒号が飛び交う中、電気的な行列をととのえた、はなやかな行進へと向かうのであった……。それはそれとして、日本の通貨制度は完全に崩壊している。人々は自らの血液でモノを買うようになっていた。そのせいで、街中は血塗れになり、非常に生臭い。丸山は現状に一石を投じるべく、日夜全裸徘徊を行っていたのだ!  造幣局から暗殺者を差し向けられた丸山は泣く泣く戦地を後にせざるを得なかった。世界の人口は完全なるゼロになったが、丸山はもはや人ではないので生き残っていた。丸山は完全なる「叫び」になっていたのだ。完全なる「叫び」となった丸山は見渡す限りのチューリップ畑の上空を漂うのであった……。死なない体質が災いし完全なる「叫び」として永久に世界に生き続けることになってしまった丸山だけが世界の終焉を見ることになるだろう──それはこの上なく美しいものである。